まいっか…ご老人編。

みなさま、おはようございます。
昨日に引き続き、ワタクシ、スタッフTがブログをお届けさせて頂きます。
店長から、

『ブログ、もうヒトネタあるのでしたら、連日でお願いします！！』

なんて仰せつかったものですから・・・(笑)。
店長にはいつもお世話になってますし、これもお店への貢献！と思い、僭越ながら登場させて頂きます。

今回のブログは昨日の続きとなるのですが、昨日＆今日とアップさせて頂いているのは真イカのイラスト。

イカって一瞬でいろいろな色に変色する生物なのですが、それは色素胞と呼ばれる細胞を筋肉で引っ張ったり緩めたりすることによるのだそうです。
敵もいないでリラックスした状態で泳いで？いるときには緊張も解れていて『白系』で、敵が現れたり身の危険を感じるようなときには緊張と共に筋肉に力が入り、一瞬で茶色や赤色などに変わると言われています。
血の気が引いて青ざめたり、興奮して赤くなったり・・・なんだか人間と似ていますね(笑)。

昨日のブログでは、ホッコリと温かくリラックスした内容でしたのでイカも白系でしたが、本日のブログでは、ちよいと色濃い！イカで綴らせて頂きたいと思います。。。

先日、クルマで嫁さんに最寄りの駅まで送ってもらい、クルマを停めて降りる準備をしていたところ・・・
突然『ゴツン！』と言う音とともに、クルマが２～３回、前後に揺れ動きました。

『ん！？』

と思い後方を見てみると、ワタシのクルマの後ろで新型プリウスがゆっくりとバックしておりまして、その後、プリウスは適正な車間距離を空けて停車いたしました。

ワタシ『ありゃ、、、どうやら、ぶっけられちゃったねぇ～～』
嫁さん『ホントだね～。ちょっと見てみてよ～』

ドアを開けてクルマから降りて、自分のクルマを見るついでに新型プリウスの運転席を見てみると運転席には御年80歳位に見えるおじいちゃんのお姿。。
そのおじいちゃん、ずっと下を向いたまま・・・。
ハンドルを握っているワケでもなく、腕を下にダラぁ～と伸ばした状態で、ず～～っと下を向いたまま。。。

『ん！？』

おじいちゃんのこと良からぬ心配もしながらも、自分のクルマをチェックしてみるとバンパー下のアンダーカバーに、今まで見たことのない多少の凹みを発見。
元々もう古いクルマで古傷だらけなので、まったくもって悔しさはないのですが明らかに新たな凹み。。。
ふと、おじいちゃんを見てみるとキズをチェックしていた自分を見ていたことが明らか・・・
自分の視線に気が付くと視線を外し、おじいちゃん、下を向いてモゾモゾモゾモゾ・・・。

ワタシ『運転してたのおじいちゃんだわ。。ず～～っと下、向いちゃってるわ。。。』
嫁さん『あらら・・・ヤバいって思ってるんだね。傷は？？』
ワタシ『ちょっと凹んでるのは判るけど、チョットだから、まいっか・・・』
嫁さん『出た！まいっかじゃない！！』

嫁さんは運転席のドアを開けクルマを降りると、キズの確認をしたあと、そのままプリウスの方へ・・・。
おじいちゃん、、、まだ、下を向いたまんまモゾモゾ・・・。
嫁さん、プリウスの運転席の窓ガラスに優しくコンコンと。。。
おじいちゃん、、、顔を上げて窓を開けてくれました。

嫁さん『すいません。今、後ろからぶつかってこられましたけど？』
ご老人『えっ・・・？そうですか？？ぶつかってないと思いますけど・・・。』
嫁さん『コツン！とされたあと、おクルマをバックされてましたよね。ちょっと見てみてください。』
ご老人『そうですか・・・？でも、ぶつけてませんよ。』

おじいちゃんにプリウスから降りて頂き、ウチのクルマの凹みの部分、そしてチョットだけ『くの字』になってるプリウスのナンバープレートを発見！ソレも含め確認してもらうことに・・・。
その曲がった部分・・・ウチのクルマの凹み部分と位置関係が見事にドンピシャ！です。

ワタシ『見た通りですね。ナンバープレートとウチのクルマのココが当たったみたいですね。』
ご老人『いや、全然キズはないです。ぶつかってないです。』
ワタシ『えっ！？ナンバープレート、ココ、ちょっとくの字に曲がってますよね？』
ご老人『いやいや、なんにも曲がってないです。ぶつかってないです。』
嫁さん『！？』

嫁さんをイカに例えるなら、一瞬で茶色系に変色をした状態でしょう(笑)。
確実に凹んでいるし曲がっているのに・・・。
おじいちゃん、どういう作戦なんだか・・・でもこの調子だとなかなか認めないだろうなってのは明らか。
まっお互いケガしたワケでもないし、おじいちゃん、なんだか可哀想になってきちゃったし・・・。
日頃から子供達やご老齢の方々には愛を持って接しさせて頂いているので、今回は神様に誓って自分には非はないと思うのですが、そうは言っても、なんだか自分の心も痛くなってきます。
もぅ、ワタシの心の中では『まいっか』と言う言葉だけが木霊してきております。

ワタシ『ウチのクルマも大したことないから別にイイんですけど気を付けて運転された方がイイですよ。』
嫁さん『！？』
ご老人『そうですね。でも大丈夫ですよ。』

なんて言いながら、新型プリウスのナンバープレートを手で撫でて確認されたあと運転席のドアの方へ。
おじいちゃん、曲がっているところを中心に触れてます・・・絶対に気付いてます。。。
嫁さん、、、見逃すハズありません・・・。

嫁さん『曲がってましたよね？ホントは判っていらっしゃいますよね？ぶつかったんですよ～～』
ご老人『・・・』

プリウスの運転席に戻られたおじいちゃんは、まるで時計を巻き戻したかのように、また下を向いたまま。

嫁さん『ソコに付いているのはドライブレコーダーですよね。一緒に見てみましょうよ』
ご老人『・・・』

えっ、おじいちゃんホント大丈夫！？って思ってしまうほど微動だにせず、ただただ下を向いたまま。
ワタシの嫁さんの鋭く、そして的確な指摘を受けるも、まるで、その声が届いていないかのように下を向いたまま、ただただ時が過ぎるのを待ちたいと思っていらっしゃる感じがその佇まいから一目瞭然です。
(本当に聞こえていなかった可能性もありますが、ソレはソレでヤバいかと・・・)
(体調の急変だった可能性もありますが、ソレもソレでヤバいかと。。。)

おじいちゃんが乗られている新型プリウスに付いているドライブレコーダーもあるし、停車中のウチのクルマに『ゴツン！』と来たので過失割合についても悪いワケはないし、適正な事故対応をした場合に自分のクルマはしっかりと修理して頂けるだろうことは容易に想像が付くのですが、、、その道のりを考えると・・・。

嫁さん『もぉ～～なんなの～～どぉしよ～』
ワタシ『まいっか。時間掛かりそうだし・・・、まっ、イイんじゃね？』
嫁さん『良くない。まいっかじゃない。そもそもお父さんは、まいっか、が多すぎる。でも・・・』

嫁さん『まいっか。』

珍しく(笑)、嫁のクチから素晴らしいフレーズが飛び出してきました。
ウチの嫁さんも根は優しいのです。
イカに例えるなら、きっと今、透き通るくらいのキレイな白色系に変色している状態かと思います(#^^#)。
当然ワタシに反論の意思はなく、事態は『まいっか』の方向へ・・・。

ワタシ『まっ、もうイイですけど、ホント、運転は気を付けてくださいね！』

おじいちゃん、クルマの中で頷かれています。
(しっかり聞こえてんじゃん！！)
おじいちゃん、健康状態も悪くないようですし、ちゃんと聞こえていて良かったです(笑)。

今回『まいっか』と終わらせても問題の無いレベルの事故でしたから良かったようなものの、とは言え、おじいちゃんの運転技術の(きっと)衰えと下向き作戦には一抹の不安が残りました。
これが交差点や信号のない横断歩道で歩行者を相手にした事故だったら大変です。
ヒトの命に関わる問題になれば、おじいちゃん、今回の『下向き作戦』では通用しませんよ！！
おじいちゃんに限らず、、、仮に事故っちゃった場合には一刻も早くいろいろな行動をすべきですし、そうしなければ助かる命も助からなくなってしまいます。

ワタシ自身も『気を付けなくちゃな！』と思いを新たにしたのは勿論のこと、クルマ社会の今日、高齢者の方が運転されているケースも多いだろう状況においては俗に言う『もらい事故』についても、本当に気を付けなければならないとも思った出来事でした。

それと、、、おじいちゃん！
出来ることなら御年をお考えになって今後の運転はお控えになさった方がイイのでは？と思うことと同時に、金額的にもワタシの中古車が数台買えてしまうような新型プリウスに乗られるほどのお立場であれば、燃費やエコよりも『自動ブレーキシステム装備！』のクルマをお選びになられた方が良かったろうに・・・。

以上、そんな出来事でございました。

二日間みなさんのお店探しには全く役立たない内容のブログでお届けしてしまい申し訳ございませんでしたが、チョットした骨休めのお時間として・・・

『まいっか』

とお収め頂けましたら幸いです。

二日間、ありがとうございました。
それでは、失礼いたします。