うんちく②…

昨日のうんちく①の続編です。

古代よりの日本人独特の倫理観は、中世になり私利私欲のない正直な心として、近世以降現代では、人を欺かず偽らず真実であれとする誠の心として受け継がれています。
心の善さを…

『清らかさ』『きれいさ』

という美しさとしてとらえる日本人…

この業界でも好まれる女性像として、派手より控えめな女性…すなわち、アバウトですが、なんとなく使われているフレーズ『清楚系』は、未だにその伝統的心情と倫理観ですね。（特に当店の様なエステ系はこのイメージが好まれます。）

女性を表す『可愛い』というキャッチコピーがありますよね。エロい場合、エロ可愛いと言われますが、このエロ可愛いよりもきれいで可愛い『綺麗可愛い』の表現の方がお客様に受ける、この『綺麗可愛い』の方が奥深さが感じ取れ、なんだかいい感じ的な意味にとらえられます。（個人的には、エロくて可愛い『エロ可愛』の方が好きですが…）

話を元に戻しますが…

この『清らかさ』『きれいさ』は、日本人の恥に対する感じ取り方にも良く表れており、武士道の『いさぎよさ』スピリッツです。いまでもこの『いさぎよさ』は、我々日本人に好まれますよね。
よくテレビで見る謝罪会見…深々と頭を下げる参列者たち、自分をひかえめにいさぎよく認めお詫びをする姿、もし、欧米のように『自分は悪くないもん～』などと言ったら世間から抹殺されてしまいますよね。

このように伝統的な『清き明き心』の倫理観は、ひたすら自己を純粋にして相手との距離をなくし一体化することですが、その倫理観のもと他人に対して、つつましく気を遣う、繊細で情け深くふるまうなどの独特の距離感で他人との連帯感を共有する姿が、我々日本人だと思います。

近年、よく言われる伝統的な日本らしさが失われていると言われていたのは、あくまで、目に見える造形に対してで、我々のスピリッツには、いまだに残っていることの証が、あの震災での日本人の行動だと思います。

あの震災以降、この伝統的な精神は益々目覚めたような気がします。

サッカーの観戦後、会場掃除をして帰るサポーターたち、災害が起きればボランティアとして活動する人々などジャパニーズスピリッツは、素晴らしいと思います。

戦時中の体制側が操作した極端な自己犠牲は良くないと思いますが、繊細で情け深くふるまうい相手を重んじることは大切ですね。我々日本人の伝統的倫理感だと思います。

人間的な感情のないデジタル化が進む現代社会で、デジタルはあくまで手法であり、我々日本人のスピリッツは決してゆるぎない…

あの震災時の行動を誇りに…

たまに真面目に考える丸山のうんちくでした…

業界話しとは程遠いですね（笑）…

次回は、もっとライトな話題を書きたいと思います。

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